イザメンパッキン

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地震の時に建物に係る力

 

免振.JPG

 

 地震の時に建物には縦方向と横方向の力が掛かります。建築基準法では地震 時に水平方向

 に建物の重さの20%が掛かる条件でが、過去の地震の時の水平 加速度から来る最大横荷

 重は建物の重さとほぼ同じです。つまり建築基準法を守 って建てた建物は震度6強までは崩

 壊しない事になりますが、修理は必要です。

 しかし、震度7になった場合には保障されるものではありません。建築基準法の 最初に書い

 てある言葉は「最低限の基準を定め、生命と財産の保全を図る・・」と あります。つまり、最低

 の基準で人の生命を守る事を目的としたのです。被害が 無いと決めている訳ではないのです。

 建物や家具、任の上に施す事になります。 一般的には免振工法があります。しかし、免振工

 法とは免振装置の上に人工地 盤を造り、その上に家を建てる方法です。この工法では免振装

 置代金、人工地 金が余分にかかります。その上、免振装置+人工地盤の高さで50センチ〜

 60 センチくらいは必要です。東京近郊などの市街地の一部には高さ制限として北 側斜線制限

 を設けている場所があります。低層住居専用などでは北側の外壁付 近の天井の高さとして2

 階 の窓の高さを確保する事が精一杯。そこから60センチ も天井の高さが低くなる結果になり、

 金額的にも高さ的にも敷地が広くない限り採 用する事に困難さがあります。

イザメンパッキンとは

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 そこで、考え方を変えてみました。今の建築基準法の想定地震を超える地震の横力を受け

 た時に始めて地震の横力を減衰し、建物の構造で耐えうる横力の場合には減衰せずに建

 物を揺れに任せる方法にして考え方法を考えてみました。

 これを自分流に「いざという時の免振工法」称して「イ ザメンパッキン」と名付けてみました。

 「減振アンカー」と「スライド基礎パッキン」とで構成する減振システムです。過去の巨大地

 震の振幅が130ミリ位ですから基礎パッキンに摩擦計数0.5でスライドするように作った場

 合、振幅は65ミリくらいになり、建物にかかる水平加速度は1/3くらいに小さくなります。

 つまり建物を横に滑らす事で安全が確保出来ることになります。イザという時のみ働くように

 する事で今までの木造の工法のままにアンカーボルトを「減振アンカーに」、基礎パッキンを

 「スライド基礎パッキン」に変える事だけですから、費用も20万円ををすくし超える位増える

 だけ、高さ関係は数センチ変わるだけでで済みます。一般的な木造建物の免振工法の場

 合、費用が数百万円、高さが60センチくらい必要では、一般的な家で採用する事は困難で

 一部の建物しか設置できない事になり、望ましくありません。

 

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